親になる前となってから年1で読み返したい本

子育て

まとめ感想

:子どもに対応する仕事をしている専門家(プロ)による、親のあり方の基本が書かれている。
:学校や社会でいろいろ教わるけど、『親になる』って教わることがない。子どもが生まれていきなり親になってしまい、怒涛の日々が始まるわけで。新米マネージャーにマネジメント研修があったり、ドラッカー的なマネジメント教本があるくせにさ、親のための教本って、ないわけで。。。
:という前提において、1年に1回くらい読み返しながら、基本にしたくなる本。
:これ、1歳の我が子、成長した2歳の我が子、4歳、10歳では、親として必要な対応がまじで変わるって、難解すぎる親ミッションなのだよね。だから、年一で読み返したい本のひとつ。

激刺さりポイント

①合言葉は「おすしさいこうかよ」

 お:おびやかさない
 す:すぐに助言しない
 し:しっせきしない
 さ:さいごまで話をきく
 い:いこうと軽視しない
 こ:こどもの使う言葉を使う
 う:うたがわず信じる
 か:感情を否定しない
 よ:よけいな一言を言わない

:子どもに接するときの合言葉なのだが、まずこの9文字が覚えられないという年齢的忘却の危機(笑)。
:自分クセだと、イラッとするとおびやかしちゃうし、助言もすぐにしがち、ぐずられるとぐずってないでと感情否定もしがち。これはあるあるだけど、自分に余裕がないときにはどれもやりがちなのだよね、言葉を発する前に2秒間を持てれば、おおかた最善対応ができる気がする。
:とりあえず、おすしさいこうかよ、のワードを記憶するところから(笑)

②子どもが笑うのは安心しているから

:まず、自分が笑う余裕、ゆとりあるかって話だとも思うんだが。。。ほんこれ。夫と子供たちが笑っているのに、全然笑えないときあるもの。こっちは片付けとかして忙しいのに、なんか楽しげでいいよね、、、みたいな。自分の問題だよね。機嫌よく過ごす、これは自分の問題だよ。
:自分が人生を笑って楽しむことで子どもが安心して笑うってことなのかな。

③子ども自身の過去と比較して褒める

:他の子と比較するのは良くないってのはわかるんだが、だったら、どう表現すれば、と思っていたので、なるほどね、と。本人の過去と比較して成長を褒める。なるほどです。やろう。

④子どもの「用事がない」は大事な用事

:次女がね、「ひまーー」と休日のふとしたときにやってくる。こっちはいろいろやることだらけ、(ひまって、なんかやることややりたいこと自分でなにかないのー???)と内心思うこと多々あったんだけど、本当に用事がなければ大人の目の前にこない、と正論。子ども用事がない用事とは『一緒にいたい、近くにいたいという用事』だと!!!衝撃だわ。次女しか発生しないのよね、この事象。次女が一番はざまで大変説とも関連するのかしら。これは衝撃でした。

⑤次の成長を望む前に目の前の成長に目を向ける

:「よくできたねー、次はこれやってみようよ」ってあるあるだけど、子どもからすると成長が褒められるより、成長が足りないと感じさせてしまうかも、と。全部の子どもがそうとも限らないし、言い方にもよるけど、たしかにあるかも。とりあえず、親が先の成長を期待しすぎる傾向にある、これは確かだし、自然な対応でこうなりがちだから、気をつけたい。

⑥チャレンジできる子は与えられすぎない

:与えすぎると主体性がなくなる、これはそう。自助が弱まる。けど、これほんとむずい、放任はダメとか言うし(笑)。ただ、何をしてあげるかより、何をしないかを考えると、たしかに、むしろそっち的な。基本構造的に与えすぎる関係性にあるから注意したい。『自分の好きにやらせてくれるけど、困ったときは手を貸してくれる親』サイコーだよね、たしかに。

⑦からまった紐をイメージすると聞き上手

:子どもの話が支離滅裂で「で、結局どういうこと???」みたく嫌になっちゃうことあるんだけど、からまった紐ってのは良い表現で、まず急がずにどこが絡まっているかゆっくり観察したりするよね、そんなマインドで向き合えって。絡まってることは仕方なくてそこにイライラしないわけ。その前提で子どものからまった話に向き合えばいいと。実際に、これイメージしたら、めっちゃ落ち着いて、話のどこがからまっているのか注意深く聞けて、丁寧に質問できて、からまり解消したり、とりあえずいらつかずに、子どもが安心して話していたのが印象的だった。秀逸なアドバイス。

⑧大人の不機嫌は子どもをいい子にさせる

:怖い。めっちゃ怖い、あるある過ぎて。
:三女のやんちゃすぎるに不機嫌発動すると、次女が私の不機嫌を察知して、めっちゃ三女にこうしたほうがいい、ママ怒っているからと気を遣っていろいろやってくれる、とか。もう二次災害とか三次災害すぎる。。。
:自分の機嫌は自分でとる、まずここが基本。
:イラッとしたときに子どもと距離をとることがあるんだけど、このときに怒ってる、不機嫌ですオーラをださずに距離をとる、ここが人間性を試されているんよね。なるほどな。

⑨子どもへのイライラがおさまる魔法の言葉

:心は鬼にしても、言葉は鬼にしない
:子どもと距離をとって、この言葉を3回唱えると落ち着くよ、と。言葉にしない、これほんと大事よね。

⑩子どもへの怒りに過度な期待がないか

:あるあるある、ありすぎる
:これ、不思議で、子どもと対峙してて、突然潜在的に思ってるような子どもへの期待がふつふつと浮上してきて、言葉が急に次の成長を求めたり、もっとこうしたら、ああしたら、なんでそこで満足なの、みたいな子どもからするとほんといい迷惑なっていうね。
:親と子どもは人格別。親の持ち物ではない。期待は自分自身にかけてくれ、だよね。まったくだ。

⑪叱っても意味がない

:叱られるからやる、では本質的に意味がないってことよね。自分は叱られないとできないんだな、と子どもが感じる、のもほんとそう。
:子どもの行動が矯正されると親が叱ることを正解と捉え、叱ることに快楽を覚える、罪すぎる。
:「自分の力で行動できる力を持っている、こういうときはこう行動を変えてほしい」と諭す。叱る必要はない、という話。放任でもない、ここがまたね、難解ミッションなんだよ。

⑫攻撃的な言葉はその子のバリアかもしれない

:「暴言はよくないけど、そうしちゃうほどしんどい状況なのかな」とたしかに。攻撃的な言動は許容できないけど、そのくらいの感情ということは理解できるよ、と気持ちに寄り添う。なるほどです。まずはそこから。

⑬「死にたい」と言われたら

:これほんと子どもに言われる前に知っておきたかった、知らずにこのシチュエーションになったら、まじで修羅場。難度高すぎるから。

 T:ell:心配していることを言葉にして伝える→「私はあなたを心配している」
 A:sk:死にたい気持ちについて率直に尋ねる→「どんなときに死にたい気持ちになる?」「死にたい気持ちはどのくらい強い?」
 L:isten:絶望的な気持ちに傾聴する→(自分の価値観に基づいた助言や説教や正論ではなく)「死にたい気持ちなんだね」という受容的傾聴。
 K:eep safe:安全を確保する→危険な環境や状況から安全を確保する

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